人事コラム 育成

従業員が満足できる職場を作るには、何が重要か。

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従業員が満足できる職場の作るには何が重要でしょうか。

そのための指標として、みなさんは、従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)聞いたことはありますか。

よく耳にするのは、従業員満足度に対比する関係にある顧客満足度(CS:customer satisfaction)だと思います。
この従業員満足度とは、従業員の業務内容、人間関係、職場環境等に対する満足度のことを指します。

従業員満足度の高い会社ってどこをイメージしますか?

社員側からの目線ではどうでしょうか。2017年、株式会社ヴォーカーズの調査では、上位5社はこのような企業でした。

■働きがいのある企業ランキング2017 トップ50

  1. プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G) 4.06
  2. 株式会社セールスフォース・ドットコム 4.00
  3. 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 3.91
  4. グーグル株式会社 3.90
  5. 株式会社リクルート住まいカンパニー 3.82

調査項目としては、「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「チームワーク」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」でした。

実は、日本の従業員満足度は最低レベル!?

2005年、国際比較調査グループISSP(International Social Surbey Progamme)の調査で、従業員満足度は世界32カ国の中で28位でした。

また、2015年の調査では、10年たち、さらに、満足度合計が73%から2015年では60%に下がっていることから、未だ、改善はできていないようです。

ですが、なぜ、世界的に調査されるほど、この従業員満足度が重要なのでしょうか。
従業員が満足できない職場を想像してみてください。
従業員内で不満が増え、例えば、モチベーションが下がり、仕事の能率が悪くなったり、人材流出が起こったり、そのため、部署内の人数が減ることにより、ほかの従業員にしわ寄せがきたり、様々な悪循環を招く要因を作りだす環境ができてしまいます。

ただでさえ、景気回復、少子化により、人材不足で採用難が問題化しています。
極力人材の流出につながることは未然に防ぐ必要があります。

さて、従業員が満足できる職場を作るにはどうすればいいでしょうか。

どんな不満があるでしょうか。
人事のみなさんはどのように、従業員の不満をヒアリングしているでしょうか。

例えば、よく、モチベーションが下がって仕事の能率が落ちてしまったという声を耳にします。
モチベーションダウンの主な原因は職場の人間関係など職場環境にあるケースがほとんどです。
直属の上司に理不尽なことを要求されたり、怒鳴られたり、放置されたり。

このケースでよく行ってしまうのが、モチベーションアップの研修を受けさせることです。
どんなに研修中に改善されたとしても、現場に戻るとまた同じことが待っており、これは根本的な解決になっていません。

人事は、従業員がどの部分で不満を思っているか、どこに原因があるかなど、探る必要があります。

みなさんはどのようなコミュニケーションをとっていますか?

よく、「飲みニケーションを取っているから、うちの会社は大丈夫だ」ということおっしゃる方がいます。
しかし飲みの席で「同期のアイツは俺より仕事ができないのに、社長にゴマすりがうまいから給料がいい」など、本音の会話をヒアリングすることはできるでしょうか。

答えはNOです。

しかし、従業員満足度を改善していくのには、コニュニケーションをとることは一番重要だと考えます。

では一体どうしたらいいのでしょうか。

「仕事としてのコミュニケーション」をとること

このコミュニケーションを成立させるためには、2つの条件が必要だと考えます。

  1. 業務時間内に行うこと
    もちろん、時間外になる場合は残業手当を支払うことです。
  2. 秘密を厳守すること
    「秘密を守るから」といっても警戒される場合はあるため、ヒアリング場所や時間は十分注意することです。
    社長や経営幹部に聞こえるような場所で本音を話そうなんて社員はなかなかいないと思います。

この条件がそろった状態での社員との対話をコミュニケーションを呼んでおり、なおかつ、現場の社員の本音を聞き出す面談こそが私の考える、一番大事な人事部の仕事だと思っています。

では、具体的にどのような質問をして不満を聞き、改善し、従業員満足度のアップにつなげていけばいいのでしょうか。

私は、行っている手法は、「従業員意識調査」に、このコミュニケーションを採用することです。
従業員意識調査を行うと人的経営課題を発見することができます。
例えば、私が使っている項目は下記です。

  1. 役職・配置
  2. 基本給
  3. 賞与
  4. 諸手当
  5. 福利厚生
  6. 休日・休暇
  7. 残業
  8. 人事評価
  9. 目標管理・ノルマ
  10. 人材育成・採用
  11. 人間関係・コミュニケーション
  12. 会議・朝礼
  13. 労働環境
  14. その他

どのような質問かというと、例えば11では、
「現在の社内の人間関係・コミュニケーションは良好だと思いますか。そう思う具体的な理由はなんですか。」
など、深堀していきます。
この調査をすることで、従業員の意見を人事に反映させいくことができます。
そして、人事改善をすることで、従業員満足度が向上し、下記のように結果でる可能性があります。

  • 労働生産性の向上
  • サービスの向上
  • 企業イメージが向上
  • 優秀な人材の定着優秀(新規採用でも有利になる。)

ともすれば、採用コストの削減や、生産コストの削減や顧客満足度(CS)アップなどいいサイクルができるでしょう。

まとめ

従業員満足度は、現在の人材不足など環境下において、非常に重要な指標です。
従業員満足度があがれば、生産性の向上や、顧客満足度向上、社内の士気の向上つながります。
そのためには、従業員の不満や問題点を探る必要があり、コミュニケーションが非常に重要だと考えます。

仕事としてのコミュニケーションを重視し、不満を拾い上げ、人事改革の参考にすることで、従業員満足度につながると考えます。

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大橋 高広

大橋 高広

株式会社NCコンサルティング 代表取締役社長|人事コンサルタント・社外人事部長&社外CHRO・ビジネス作家|あなたの会社の採用・育成・定着を強くする人事のプロ|人事評価制度と面談が得意|最近はブランディングとマーケティングのご相談も急増中|著書重版|現状維持は衰退|プラス思考の方と互いに高め合っていきたい|新刊執筆中

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