2021年5月27日、大橋高広の最新刊が『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』から発売されました。
ありがたいことに、好評につき、Amazonランキング「マネジメント・人材管理」6位を獲得し、東洋経済オンラインに『「ムダ会議・ムダ面談」がいまだに減らない深い謎』への寄稿や日本経済新聞朝刊【総合1】ページにも掲載していただき、関係者の方だけでなく、中小企業の経営者様や管理職の方から多くの反響をいただいております。
今回はさまざまな方に『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』に触れていただくためにも、これまで出版した書籍の背景も含めて、ご紹介いたします。
大橋高広の書籍は3部構成
大橋は今回の『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』を含めて、全部で3冊の書籍を発刊させていただいております。
[st_af id="4796"]『人事部のつくりかた ― 社員が育つ! 辞めなくなる!』(主婦の友社)は、10人以上の会社組織ができたら、社員が辞めない会社を作るための本気の人事部のつくりかたを解説しており、経営者の方に読んでいただきたい内容にしています。
次に発売した『バカはブラック企業に入りなさい』(徳間書店)は、タイトルこそ挑戦的ですが、成長したい人(バカ)しか生き残れない時代にこそ、もっと仕事で成果を出すための「働き方の多様性」を提唱している書籍です。
ブラック企業を仕事はキツいけど社員を育ててくれる『グッドブラック企業』と、嫌がらせや給与未払い、上司の横暴など法令違反の会社・コンプライアンス重視のホワイト企業体質の会社を『バッドブラック企業』と定義し、ブラック企業イコール悪という固定観念を捨て、自分を成長させてくれる鍛錬の場として、会社を選ぶことの大切さをお伝えしています。
そのため、『バカはブラック企業に入りなさい』は、不確実性の高い将来に備えて、成長したい若手社員に読んでいただきたい内容となっています。
そして、今回の『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』は組織運営に欠かせない管理職に読んでいただきたい内容になっています。
管理職にこそ必要なヒューマンスキル

日本の企業は新人教育や人事評価のクラウドシステム・モチベーション管理システムには投資しますが、管理職に至っては十分な投資(育成のための教育・研修)が行われないが傾向があります。
ハーバード大学のロバート・カッツ教授は管理職に必要なスキルを以下の3つで構成されると提唱しています。
[st-midasibox title="管理職に必要な3つのスキル" fontawesome="" bordercolor="#281e72" color="#ffffff" bgcolor="#f5f5f5" borderwidth="" borderradius="" titleweight="bold"]- テクニカルスキル…業務遂行に必要な業務遂行能力や業務知識
- ヒューマンスキル…コミュニケーションや交渉、調整などの対人関係能力
- コンセプチュアルスキル…情報を概念化し本質をつかむつかむ先見性や洞察力など概念化能力
テクニカルスキル(業務遂行能力)は一般社員から係長・主任の段階で身につけ、役職が上がっていく毎にコンセプチュアルスキル(概念化能力)の重要度が上がってきます。しかし、多くの日本企業では組織内コミュニケーションを機能させる上で最も重要なヒューマンスキルを身につけないまま、昇進していきます。
その結果、現場の声を重視しないまま、コンセプチュアルスキルが高まるため、職場の問題に気付けない経営者・管理職が増えてしまいます。
組織内コミュニケーションを高め、円滑に企業活動を行うためには、管理職、とりわけ中間管理職のヒューマンスキルの向上が必要です。
『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』では、組織の中核をなす管理職のヒューマンスキル、とりわけ、現場の声を「聞き出す技術」の習得に重きを置いています。
また、「管理職にはリーダーシップが必要」とまことしやかに語られる世の中ですが、組織内コミュニケーションを促進させるのに、リーダーシップは必要ありません。
4つのステップで職場の問題を解決【管理職向け】

『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』では、職場の問題を解決するために、4つのステップを紹介しています。
[st-step step_no="1"]誰でもできる!職場の問題を「聞き出す」技術[/st-step]「聞き出す」技術では、コンセプト共有法やノンアルコール法など誰でも実践しやすい「聞き出す」技術を紹介しています。
[st-step step_no="2"]最大の難所!職場の問題を「共有する」技術[/st-step]「共有する」技術では、なぜ日本企業の多くが職場の問題を共有できないかという根本的な理由を解説しています。
管理職自身が無意識に嫌がっているポイントを解説し、職場の問題共有のための5つの確認ポイントを解説しています。
[st-step step_no="3"]今すぐできる!職場の問題を「改善する」技術[/st-step]「改善する」技術では、「スタッフのトリセツ」や「職場の暗黙のルール明文化法」など取り組みやすい改善方法をひとつずつ解説しています。
[st-step step_no="4"]リーダーシップなしでできる!上司の仕事を「改善する」技術[/st-step]上司の仕事はリーダーシップがなくてもできます。目標管理やフィードバック面談、会議・SNS、テレワークなど身近な業務やツールの改善方法をわかりやすく解説しています。
▼職場の問題を改善する技術全30
職場の問題を改善する4つの技術 | 具体的な改善方法 |
職場の問題を「聞き出す」技術 |
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職場の問題を「共有する」技術 |
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職場の問題を「改善する」技術 |
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上司の仕事を「改善する」技術 |
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優れた管理職は優れた経営者の登竜門

職場の”本当の”問題を解決できなければ、モチベーションが高い優秀な人材から辞めていきます。
退職する優秀な管理職や管理職候補者こそ、職場の”本当の”問題に気付き、解決しようと奮闘します。しかし、会社がそのような管理職の思いを引き出せないまま、流行のノウハウや人事評価クラウドツールを導入することは、職場の問題の改善につながりません。
多くの日本企業が管理職の育成に投資してきませんでした。
しかし、そのことを憂うのではなく、今からでも”本当に"必要な管理職スキルを向上してもらいたく、『リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法(日本実業出版社)』を執筆いたしました。
今後の不確実性の高い時代を生き抜くためには、組織内コミュニケーションを活かすヒューマンスキルが不可欠です。ぜひ本書を手に取っていただき、管理職スキルの向上につなげていただければと思います。
また、本書は『なぜ職場の問題が解決されないか』と悩んでいる経営者にもおすすめです。