クラウド型人事評価システムとは?導入するメリットや選び方、おすすめのクラウドシステムをご紹介

人事評価システムとは、人材育成や人事評価業務など重要な人事部の業務を効率化、サポートするシステムです。
人事部の業務負担を大幅に減らせるため、注目する企業が増えています。

今回は人事評価システムの意味やメリット、選び方、おすすめのクラウドシステムをご紹介いたします。

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人事評価システムとは

人事評価システムとは、社員の評価や人材育成に関わる人事全般の業務を効率化するシステムです。
社員の成果・業績の記録だけでなく、面談記録や目標管理、共有などのコミュニケーションの促進やペーパーレス化によるコスト削減にも効果的です。

近年では、導入・運用コストを抑えながら、導入できるクラウドツールも登場しており、コンピテンシー評価や360度評価など多面評価にも対応でき、公正公平な人事考課を実施できます。

その他にも人事評価では、成果や業績だけでは見えてこないチームメンバーとの信頼関係や勤務中の態度も評価対象となるため、自社に合った人事評価システムが求められています。

人事評価システム(クラウドツール)のメリット

人事評価システムには、日々の社員の行動や業績を記録しながら、人事考課の時期に素早く集計作業が行えるため、人事業務を大幅に効率化できます。

その他に人事評価システムには以下のメリットが存在します。

人事評価システムのメリット
  • 目標・評価管理プロセスを可視化
  • 共有や振り返りが簡素化
  • 従業員の目標達成意欲の向上
  • コンピテンシー評価や360度評価など多面評価の導入
  • 評価の質の向上
  • 運用の効率化と人事業務コストの削減
  • 社員の公正公平な評価
  • 多角化経営の人材管理効率化
  • 従業員満足度の向上
  • ペーパーレス化によるコスト削減

また、上記のメリットに加えて、人事評価クラウドシステムでは以下のメリットを得られます。

  • 導入・運営コストの削減
  • 短時間で導入が可能
  • 自社に適した評価項目が設定可能

クラウドシステムは、ベンチャー企業やスタートアップ企業、中小企業も導入しやすいため、比較的簡単に業務効率化やコスト削減の実現が可能です。

クラウド型人事評価システムの選び方

近年、クラウド型人事評価システムの機能が向上しており、導入する企業も増えています。
今回はクラウド型人事評価システムの選び方をご紹介いたします。

導入目的と評価方法を明確化

クラウド型、オンプレミス型に限らず、人事評価システムを導入する際は、導入目的と評価方法を明確化しなければいけません。

人事評価システムは以下の目的で導入する企業が増えています。

  • 人事業務の負担軽減・効率化
  • ペーパーレス化によるコスト削減
  • 従業員満足度・モチベーションの向上
  • 現場のマネジメントへの活用

上記の目的で、人事評価システムを導入する際は以下の項目で導入後の評価を判断すると効果的です。

導入目的評価項目
人事業務の負担軽減・効率化導入前後の労働時間や残業時間を比較
ペーパーレス化によるコスト削減人事評価システムの導入コストと印刷コストとの比較
従業員満足度・モチベーションの向上導入前後の人事評価に対する満足度調査
現場のマネジメントへの活用導入前後の管理職の労働時間の比較

置き換える人事プロセスの選定

人事評価システムは、さまざまな人事業務に特化しており、自社のどの人事プロセスを置き換え、目的を達成するべきかを考えなければいけません。
目標設定や面談の記録、人事考課の集計、評価結果の決定・反映、フィードバックなど、どの部分を効率化するかを考え、人事業務のすべてをシステム化するか、一部分をシステム化するかを判断します。

運用ルールの策定

人事評価システムの導入では、運用担当者やシステム上の権限を誰に付与するかを決定し、会社全体で運用していかなければいけません。
人事部が主導し、各事業部の管理職と連携しながら、現場の運用状況を把握した上で運用ルールを策定していきます。

クラウドツールで重視するポイント

最終的にクラウドツールを決定するためには、重視すべきポイントを絞り込まなければいけません。
クラウドツールで重視する主なポイントは以下のとおりです。

  • 導入金額(料金形態)
  • 従業員規模
  • ユーザービリティ(操作性や使い勝手)
  • 汎用性(既存システムとの連携可否)
  • 提供会社のサポート体制の有無
  • 導入期間

おすすめのクラウド型人事評価システムをご紹介

近年では、人事評価システムに特化したクラウドツールも登場しており、それぞれ特徴があります。今回はおすすめのクラウド型人事評価システムを、特徴や活用シーン、料金を交えて、ご紹介いたします。

株式会社カオナビの人材管理ツール『カオナビ』

クラウド人材管理システムの開発を手掛ける株式会社カオナビ(以下、カオナビ)が提供する『カオナビ』は、社員の顔写真を中心に評価運用の効率化や社員のスキル把握、従業員エンゲージメントの向上に長けたクラウド人材管理ツールです。

エクセルや紙による評価管理からの脱却、スキル管理をした上での人材育成、優秀な人材の適材適所の配置、従業員エンゲージメント向上に効果があります。

【参考】株式会社カオナビ

株式会社HRBrainの人事評価クラウド『HRBrain』

人事評価クラウドシステム開発を手掛ける株式会社HRBrainが提供する『HRBrain』は、OKRやMBO、1on1などの戦略人事と組み合わせた人事評価が可能です。
面談記録や目標を簡単に管理・シェアできる機能や、集計作業を完全自動化する機能など「簡単でシンプル」が特徴となっています。

人事評価のプロセスを徹底的に可視化しているため、現行制度に合った事細かな人材育成や社員ひとり一人の成長や評価内容を管理することに長けています。

【参考】株式会社HRBrain

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社の『HITO Link パフォーマンス』

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する『HITO Link パフォーマンス』は、目標進捗を可視化し、高速のフィードバックに特化したクラウド型人事評価システムです。
OKRや1on1ミーティングと組み合わせた運用も可能で、人材情報一元管理によるマネジメント業務負荷を軽減できます。

1on1ミーティングのように、社員ひとり一人に丁寧なフィードバックが可能なため、人事評価の結果への納得感や人材データのマネジメント活用に優れています。

【参考】HITO Link パフォーマンス

まとめ

  • 人事評価システムとは、人材育成や評価業務などの人事業務を効率化、サポートするシステムである
  • 人事評価システムの導入は「目標・評価管理プロセスを可視化」や「運用の効率化と人事業務コスト削減」、「社員の公正公平な評価」などのメリットがある
  • クラウド型人事評価システムは導入目的や評価方法を決定し、システムと置き換えるプロセスと運用ルールを明確にした上で、料金形態や機能、従業員規模、ユーザービリティを考慮して選べきである
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大橋 高広
株式会社NCコンサルティング 代表取締役社長|人事コンサルタント・研修講師|東洋経済オンライン記事投稿・日本経済新聞での書籍紹介│新刊『リーダーシップがなくてもできる職場の問題30の解決法』(日本実業出版社)Amazonランキング「マネジメント・人材管理」6位│その他著書『バカはブラック企業に入りなさい』(徳間書店)、『人事部のつくり方』(主婦の友社)│人事制度の設計と運用・管理職研修・職場改善研修・新卒研修・若手社員研修など「人事評価制度の設計と運営」を軸に、「組織文化形成・管理職育成・職場改善」など人事全般に関するサポートを提供